ニーチェアXが気になる
ニーチェアXが気になる
写真を見るたびに、
少し惹かれている自分がいます。
部屋に置いた感じも、
なんとなく想像できるし、
座り心地も、きっと悪くなさそう。
たぶん、
多くの人が「いい椅子だ」と言う理由も、
頭では分かっています。
それでも、
「これにしよう」とは、
まだ言えませんでした。
決めきれずに、同じところで止まる
一度、
カートに入れて。
そのまま、
何も買わずに画面を閉じる。
数日たって、
また写真を見て。
結局、
同じところで手が止まります。
高いから、というよりも。
「決めきれない理由」が、
自分の中でまだ掴めていない。
そんな感覚でした。
価格よりも、引っかかっていたこと
言葉にできないまま、
引っかかりだけが残っている。
この段階では、
良い・悪いを比べているというより、
「何が決まっていないのか」が
分かっていない状態に近かったと思います。
理由がはっきりしないから、
決断もしきれない。
そのまま、
少し時間だけが過ぎていました。
特別、困っていたわけでもない。
生活が大きく変わったわけでもない。
ただ、
「決めないまま」の感覚だけが、
日常のどこかに残り続けていました。
椅子を探している時間なのに、
本当は、
自分が何を大事にしたいのかを
決めきれずにいる時間だったのかもしれません。
この記事でやること
ここに並んでいるのは、
答えではありません。
「買うか、買わないか」を
決めるためのページでもありません。
自分が、
どこで引っかかっていたのか。
どこで、判断が止まっていたのか。
その“迷いの形”を、
そのまま置いています。
読み方について
上から順に
読まなくても大丈夫です。
いまの自分に近いところだけ、
拾ってみてください。
「ここで止まっているかもしれない」
そう思える場所が
ひとつ見つかれば、
今日はそれで十分だと思います。

なぜ、決めきれないままになるのか
ニーチェアXは、
手放しで「これが正解」と言えるほど
分かりやすい椅子ではありません。
かといって、
はっきり「合わない」と切り捨てられるほど
癖があるわけでもない。
すごく高級、というほどでもなく。
安くて手軽、というわけでもない。
使い道も、ひとつに決めなくても使えてしまう。
だからこそ、
判断しようとすると、
少しずつ考えることが増えていきます。
「何に使うのか」
「どの時間に座るのか」
「この先も使い続けられるか」
ひとつひとつは小さいけれど、
整理しないままだと、
考えているつもりでも、
判断は前に進みにくい。
そうしているうちに、
決めきれない理由だけが残って、
時間だけが過ぎていました。
どこで引っかかっているのか
迷い①|置く場所が、まだ浮かびきっていない
多くの場合、
最初に止まるのは、ここかもしれません。
リビングなのか。
窓際なのか。
仕事終わりに、少し腰を下ろす場所なのか。
「置けるかどうか」ではなく、
「そこに置き続けたいかどうか」。
そこまで考えきれないまま、
気になり続けているだけ、
ということもあります。
場所がはっきりしないままだと、
サイズや存在感も、
判断しきれないままになります。
それは、
椅子をどう置くか、という話というより、
自分の生活のどこに
その時間をつくりたいのかが、
まだ言葉になっていない状態なのかもしれません。
迷い②|どんな時間のための椅子か、まだ定まらない
休憩なのか。
考え事なのか。
それとも、軽い作業も含めるのか。
はっきり決めきれないまま、
なんとなく全部を想像してしまう。
用途が定まらないと、
座り心地についても、
どこを基準に見ればいいのか分からなくなります。
合う・合わないを考える前に、
そもそも、
どんな時間の中で使いたい椅子なのか。
そこがまだ、
自分の中でも整理できていないだけ、
という感覚でした。
基準が定まらないままだと、
考えるたびに
少しずつ視点が変わって、
判断だけが先延ばしになっていきます。
迷い③|何と比べればいいのか、決められない
ソファと比べるのか。
パーソナルチェアとして考えるのか。
それとも、デスクチェアの延長なのか。
考え始めるたびに、
比べる相手が変わってしまう。
何を見ても、
「これは違う気もするし、合っている気もする」
そんな状態が続いていました。
比較が足りないというより、
どこから比べればいいのかが、
自分の中でまだ決まっていなかった。
基準が定まらないまま、
情報だけが増えていく。
何を見ても、
判断に使えるはずの材料が、
そのまま不安要素に変わっていく。
その感じが、
いちばん決めにくさを強くしていた気がします。
迷い④|価格を、どこに置けばいいのか分からない
価格で止まっているように見えて、
実際に引っかかっていたのは、
金額そのものではありませんでした。
どれくらい使うつもりなのか。
どんな時間を、この椅子で過ごしたいのか。
何年くらい付き合うつもりでいるのか。
そこがまだ定まらないまま、
値段だけを見ていた気がします。
前提がはっきりしていないと、
価格は、判断材料というより
不安の塊みたいに見えてしまう。
見るたびに、
また最初の迷いに
引き戻される感じがありました。
「高いかどうか」ではなく、
「まだ決める準備が整っていなかった」。
今思うと、
それに近かったのかもしれません。
迷い⑤|部屋に置いたときの違和感が、消えない
最後まで引っかかっていたのは、
「部屋に置いたときの感じ」でした。
ニーチェアXは、
強く主張する椅子ではありません。
だからこそ、
地味に感じないか。
逆に、浮かないか。
今の部屋に、ちゃんと馴染むか。
こうした感覚だけが、
最後まで残ってしまうこともあります。
この違和感は、
無理に消そうとしなくてもいいのかもしれません。
ただ、
違和感があるままだと、
「決めきれない理由」も
そのまま残り続けてしまいます。
違和感がある、という事実が分かれば、
いまはそれで十分です。
自分の場合、どこで決まったのか
ここまで書いてきた迷いについて
ここまで並べてきた迷いは、
ほとんどそのまま、
自分が実際に通ってきたものです。
ニーチェアX(深く休む定番モデル)
ニーチェアX ロッキング(揺れて、より深く休む)
ニーチェアX80(立ち座りしやすい、軽い休息向け)
どれも方向性は違うけれど、
どれも「違う」とは言い切れない。
Xか、ロッキングか、80か。
この三つを行ったり来たりするだけでも、
思っていた以上に時間がかかりました。
選択肢が多かったというより、
どれを選ぶかより先に、
何を基準に決めるのかが
まだ自分の中で定まっていなかったのだと思います。
他の選択肢も、当然考えた
金額のことを考えて、
「もっと手頃な椅子で済ませられないか」と
考えたこともあります。
正直に言うと、
Cuba Chair(カール・ハンセン&サンの木製ラウンジチェア)に
憧れていた時期もありました。
写真を見るたびに、
「いつかは」と思っていたのも事実です。
ただ、
今回はそこに踏み切る気持ちにはなれませんでした。
それは、
魅力が足りなかったからではなく、
いまの自分が
その選択を引き受けられる状態では
まだなかった、という感覚に近かったと思います。
それでも、最後に残ったのはロッキングだった
最終的に選んだのは、
ニーチェアXのロッキングでした。
強い決め手があった、
という感じではありません。
いくつかの感覚を並べていった結果、
迷いがすべて消えたわけではないけれど、
最後まで残ったものを
そのまま引き受けた、というほうが近いかもしれません。
選んだ理由は、生活の中の感覚だった
映画を観たり、
何もせずにぼーっとする時間が多いこと。
少し揺れる感じが、
その時間と相性が悪くなさそうだと思えたこと。
7畳の部屋でも、
圧迫感なく置けそうだったこと。
ペプルグレーの色味が、
部屋の空気と喧嘩しなさそうだったこと。
軽くて、
置き場所をきっちり決めなくてよさそうだったこと。
どれも、
決定打というほどではありません。
でも、
ひとつずつ消していくと、
ロッキングだけが最後まで残りました。
「これが正解だから」ではなく、
生活の中で
いちばん無理がなさそうだった、
という感覚に近かったと思います。
価格について、どう考えたか
価格は、
決して安いとは言えません。
それでも、
ここまで考えてきた条件を並べたとき、
自分の中では「納得できる範囲」だと思えました。
価格だけを先に見ていた頃とは、
見え方が少し変わっていた気がします。
迷っていた本当のポイント
振り返ると、
迷っていたのは
「どれが一番いいか」ではなかった気がします。
どれなら、
自分の時間が、
無理なく続きそうか。
そこだけを、
ずっと考えていたのかもしれません。
今思うと、
それが自分にとっての
「決めどき」だったような気がします。
次に進むなら
もし、
X / ロッキング / 80 を
同じ前提で一度並べてみたいと感じたら。
それぞれを、
条件ごとに整理して並べたページがあります。
無理に答えを出すためのものではなく、
「こうやって比べた人もいる」という
ひとつの見本として置いています。

一方で、
ここまで読んで
まだ引っかかりが残るなら。
ここで止まっても、
まったく問題ありません。
自分自身も、
かなり長いあいだ、
このあたりを行ったり来たりしていました。
比べて、
戻って、
また眺めて。
そのたびに、
自分の中の基準が
少しずつはっきりしていった気がします。
その時間ごと、
選ぶプロセスの一部だったと思っています。

